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足場には高さの基準がある!枠組足場を例に解説!

足場は、建設現場を始め、さまざまな高所作業において、作業に従事するスタッフが安全で確実な作業を行えるようにするための仮設構造物です。

 

しかし、その安全性を確保するには足場の高さの基準が重要です。

そこで今回は、枠組足場を例に高さの基準について解説します。

 

そもそも枠組足場とは?

枠組足場とは、鋼管(パイプ)を門型に溶接された建枠を組んでいく仮設足場です。

ジャッキベースや筋交、鋼製布板といった部材を門型の建枠に組んでいくもので、構造上において足場の中でも特に強度の優れた足場とされています。

 

現場では、頻繁に用いられることから枠足場とも呼ばれており、主要な足場の種類として知られています。

特徴としては、高さのある足場を組めることや部材の種類の多いことが挙げられます。

 

先ほど触れたように強度に優れた足場なので、資材の強度が高く、耐久性があります。

そのため、高層建築で用いられることも多く、他の足場に比べて高さの基準が高めに設定されているのが特徴です。

 

また、地上で確実に組み立ててからクレーンで持ち上げてつなげていく工法を取るので、その点も確実な強度を確保できる意味で特徴といえるでしょう。

次に部材が多いことも挙げられます。

 

ジャッキベースや筋交、鋼製布板といった部材以外にも連結ピン、アームロック、梁枠、壁つなぎ、手すり柱、手すりなどの部材や器具があり、種類に富んでいるのも特徴です。

これによって、部材の種類が少ない単管足場よりも安全性を高くできるメリットもあります。

 

このような特徴があるものの、あくまで仮設設備であるため、国で基準が設定されています。

次の項目では、その基準について解説しましょう。

 

日本における枠組足場の高さ基準とは?

日本における枠組足場の高さ基準は、労働安全衛生規則に定められています。

これは、次のような関係にある省令に属する基準です。

 

労働安全衛生法:法律

労働安全衛生法施行令:政令

労働安全衛生規則は:省令

 

さまざまな産業における安全を確保する法律を細かくした政令よりも、具体的な数字を示しているルールの中に足場による高さ基準が定められています。

具体的に見ていきましょう。

 

まず、全体の高さとして、枠組み足場は、45mを超えてはならないとされています。

これは地上14~15階建てに相当するもので、かなりの高さまで建てられるようになっているのが特徴です。

 

ただ、それを超える高さに関しては、壁つなぎ、筋交、布板の有無、作業荷重、部材の自重、補強方法といった工夫を十分検討すれば、荷重に問題ない範囲で高さをより高めることも可能です。

 

足場の高さの基準は海外でも設定されている

足場には高さの基準があり、海外でも設定されています。

たとえば、アメリカではOSHA(労働安全衛生局)が足場の高さに関する基準を設定しており、6フィート(1.8m)以上の高さでは足場を提供するようにといった決まりがあります。

 

なお、日本では2m以上の足場については有資格者が設置にあたるなど厳しい基準があります。

これは海外の一例ですが、ほかにもさまざまな国で足場の高さ基準が設けられています。

 

まとめ

今回は足場の高さの基準について、比較的高さのある建物に用いられる枠組み足場の基準を例に解説しました。

設置については、構造上安全を確保することは重要で、墜落などの危険を回避するために基準が設定されています。

 

これは日本だけでなく、世界的にも多くの国で足場の高さの基準が設定されており、それぞれ独自の設定がなされています。

このように日本だけでなく、世界的にも足場の高さに基準を設けて安全を確保しており、いかに高さの基準が重要かおわかりいただけたのではないでしょうか。

 

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2023.03.17

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